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2009年10月 9日 (金)

微酸性次亜塩素酸水

微酸性次亜塩素酸水(微酸性電解水)

微酸性電解水(びさんせいでんかいすい)は、2 - 6%の塩酸を電解処理してから希釈したpH5.0 - 6.5、塩素濃度は10 - 60ppmを示す殺菌作用が高く無味無臭の電解水である。食品分野では、従来用いられていた次亜塩素酸ナトリウムやアルコールといった殺菌剤と比べ、より安全性を確保し、コストや環境への負荷を軽減できるという特徴がある。

開発史
従来、殺菌に用いる食品添加物として次亜塩素酸ナトリウムが用いられていたが、次亜塩素酸ナトリウムは塩素濃度100 - 200ppmで用いられ、すすぎの不十分により塩素臭が残ったり、排水処理や環境負荷、食品に有害物質のクロロホルムが生成されることが問題視されていた。 微酸性電解水の開発当初の目的は食品設備の殺菌剤の代用品であったが、食品自体の殺菌にも使えないかという要望があり、食品の味や香りを損ねず殺菌できる濃度である10ppmを下限値、上限値はそれ以上に濃度を濃くしても殺菌力に向上がない30ppmに定められた微酸性電解水が誕生したのが2000年の春である。 2002年6月10日付け厚生労働省令第75号において「微酸性次亜塩素酸水」の名称で食品添加物の殺菌剤に指定された。規格では、有効塩素濃度が10 - 30ppmでpH5.0 - 6.5となる。
ちなみに厚生労働省が定める酸性度分類によると、強酸性 pH3以下、弱酸性 pH3 - 5、微酸性 pH5 - 6.5 という形で区分される。

特徴
次亜塩素酸ナトリウムやアルコールに比べて以下のような特徴がある。食品に塩素臭が残留するといったことがなく、手荒れの心配もなく、安全性が高いために口から摂取したり目などに入らないように留意する必要もない。しかし、日本で食品に使用する場合は、最終食品の完成前に除去することと厚生省告示により定められているため留意事項としてとらえておく必要はある。
また、微酸性次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムのように希釈する手間もかからず濃度のばらつきもなくなる。なお、アルコールでは殺菌できないノロウイルス、またインフルエンザウイルスに対しても殺菌効果が確認されている。

保存性
同じように殺菌効果の高い強酸性水は効果がなくなるのが早いが、これに比較して微酸性電解水は保存性が高い。遮光容器で一か月以上、遮光密閉で半年以上、さらに冷蔵することで一年の殺菌効果の保存が可能である。ペットボトルで遮光状態であれば1年程度の保存が可能である。

利用例
耐性菌が発生せず、環境負荷も低く生産者にも消費者にも安全であるため、農業では農薬の代替利用が行われている。植物の病原菌6種類、細菌17種類で試したところ殺菌効果が見られ、7日間隔程度の植物への噴霧によって病害が予防できことが報告され、農薬の代替物である特定防除資材の申請手続きがすすめられている。植物に対して、低いpHによるpH焼けや、塩素を含まないため塩害が防げる。

検証データ
(食品処理時の食品への塩素残留)
検証例 1
微酸性次亜塩素酸水(pH 6.5、有効塩素濃度70.2 mg/kg)でホウレンソウ(葉)を10 分間浸漬処理し、処理後、第2 版食品中の食品添加物分析法2000「次亜塩素酸塩類」に準じ、試料中の有効塩素濃度を測定した結果、有効塩素は検出されなかった。(検出限界0.5 mg/kg)
検証例 2
野菜(キュウリ及びキャベツ)を切断し、流水で約2 分間水洗・水切りした後、それぞれ20 g を弱酸性次亜塩素酸水(pH 3.0、3.1、4.5、有効塩素濃度10、20、20mg/kg;各200 mL)に浸漬し、時々かき混ぜながら10 分間洗浄処理を行った。水切りした直後及び5 分後の野菜を分析試料とし、ガスクロマトグラフ質量分析法により残留塩素を測定した。その結果、水切り直後及び5 分後におけるいずれの弱酸性電解水で処理した試料からも、残留塩素は検出されなかった。

いきなりのデータ紹介で何だこれは?!とお思いかと思いますが、この微酸性次亜塩素酸水の親戚?!的な商品(正確には似て非なるものですが)についてはみなさん馴染みがあるかと思います。

ウール材の洗浄や濾材のリセット時にお使いの方も多い、、、そう、その商品名は『ハイター』です。

ハイターは塩素系の漂白剤であり主成分は次亜塩素酸ナトリウムになります。その主成分である次亜塩素酸ナトリウムという成分こそがハイターの酸化作用、漂白作用、殺菌作用を担ってます。しかしこの次亜塩素酸ナトリウムの酸化作用、漂白作用、殺菌作用を保つためにはアルカリ性に保つ必要があり、ハイターはアルカリ剤として強アルカリ性の水酸化ナトリウムを使用してます。

ハイター中のこの水酸化ナトリウム、実はこれが結構曲者で、通称苛性ソーダとも呼ばれ毒物及び劇物に指定されています。ハイターが手に付着した際にヌルヌルとした感覚があるのは、タンパク質を腐食する作用がある水酸化ナトリウムが皮膚のタンパク質を腐食(溶かして)させているのです。またpH値が高いのも強アルカリ性であるこの水酸化ナトリウムに依存してのものになります。

この次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの働きによりハイターは熱帯魚飼育における濾材洗浄時にはその濾材に付着したタンパク質を除去、また漂白・殺菌効果を発揮しているのです。

しかし、、、このハイター、使用するうえで何かと気を使うことが多いのではないでしょうか?!特に濾材リセット後の残留塩素の除去についてとか、、、(^_^;)また、作業中の強烈な塩素臭とか。。。

そこでお手軽な洗浄・殺菌用品(主な目的は殺菌)として微酸性次亜塩素酸水を利用できないものかと。

本当でしたら実際に安全性また、効果等を検証してたうえで書き込みをしようかと思ったのですが、まずはこんな使いかたができるのではないかということで、あくまで案として述べさせて頂きます。

その利用案としては、濾材へのタンパク質の付着(濾材の目詰まり)が控えめな場合に【微酸性次亜塩素酸水自体にタンパク質腐食効果はないため】、煮沸処理をしたうえで微酸性次亜塩素酸水に浸し殺菌処理、または水替えメインで補助としてスポンジフィルターを使用するような飼育の場合はスポンジを洗う際に微酸性次亜塩素酸水を用い、洗浄・殺菌処理ができるのではないでしょうか。
また、日ごろの環境維持においてウール材を洗う際に使ってみてもいいのではないでしょうか。

この微酸性次亜塩素酸水、とても殺菌効果が強く、先のデータにもあげたようにインフルエンザウイルス等への殺菌効果があり、または少し変わったところでは歯周病菌にも殺菌効果があるようです。しかもデータ上は残留塩素が検知されないという優秀っぷりです。

特に自分が試してみたいのは稚魚育成時のスポンジフィルターの殺菌です。
1日100%の水替え、またバクテリアに頼らずスポンジフィルターは物理濾過(吸着)の目的で使用するような育成の場合これは使えるのではないかと思います。

電解水ということで殺菌効果、またその安定期間が多少短いというような弱点はありますが、先のデータから保管方法にさえ気をつければ稚魚育成において重要とされる期間くらいは問題ないかと思います。

後処理が面倒じゃないお手軽な殺菌。
ディスカス飼育において殺菌は大きなポイントだと思うので実際に試したうえでまた書き込みできたらと思います。
色んな商品があるのでものにもよるようですが、価格もそこまで高くはないようですのでまずは試してみないとですね。

っということで検証まえの書き込みはこの辺にて。

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最近ちょっとらんちゅうがかわいくかんじているのでちょっと紹介。

高い個体ではなく欠点があるようなブサカワな個体が愛嬌があって好きです(笑)

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= 昨日届いたらんちゅうたち =

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コメント

こんばんわDF伊豆です。
電解水の作り方を教えてください、ガスクロで塩素ガス等検出されないそうですが蒸留水を使用するのか、水道水を使うのか?
私は今薬品を使用しない銀イオン・銅イオンのテストをしていますが、電解水も試したいと思つています、魚の病気・滅菌等に使用出来れば良いのですが。

投稿: DF伊豆 | 2009年10月11日 (日) 04時35分

北出さん、コメントありがとうございます。
また先日は道場での色々なお話大変勉強になりました。

電解水の精製については自己での精製ではなく、市販品を使用しようかと思っています。

ただ、コメント頂いた精製時の水については、市販の電解水、または精製機から得られる電解水は水道水を使用するものが多いようです。

-市販品の精製-
水道水に塩酸を添加、2~6%の希塩酸水溶液とし、これに電気を流す。

この際に発生した塩素ガスが水に溶け次亜塩素酸となり、これを水道水で希釈し、微酸性の次亜塩素酸水を作り出す。


銀イオン・銅イオンを用いた殺菌。
今度お会いしたときまたお話を聞かせて頂けたら幸いです。

ただ、レベルの高いお話になりそうなので理解できるよう勉強しておきたいと思います(^_^;)

投稿: ヨウC | 2009年10月12日 (月) 23時42分

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